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国道134号の海岸線を、モーツァルトのレクイエムを聞きながら行く。
陽の光がいっぱいに差してきてぽかぽかと心地良い。
松林の向こうでは、強風で激しい砂嵐が起こっているのが聞こえる。
モツレクは、闇よりも太陽が似合う、と思う。
しかもちょうど今頃の、初春の太陽。
第2曲「キリエ」を何度も再生する。
レクイエムはフォーレもいい。
やっぱりモーツァルトもいい。
レクイエムが傑作というのは、作曲家にとって
ひとつの勲章かもしれないね。
鎮魂曲には、どうにも超えられない矛盾がある。
生きているうちには、死んだらどうなるかなんて分からないし、
当然ながら、生きていなければ曲は書けない。
だから、本当は鎮魂の仕方なんて分かるわけがない。
それでも、必死に曲を作る。
太陽が反射して眩しい。
相変わらず、砂がバラバラと飛んでくる。
吹き抜ける突風に、信号待ちの人が目をしばたいているのが見えた。
詩集をもって、実家にほど近い海へ。
歩道橋を渡りはじめると、ああ、もう潮の香りがする。
懐かしくて心が落ち着く。
風が少し冷たくて、頬をぴんっとつつく。
レースのような波の先は、一瞬ごとに変化する。
今日はサーファーも少ないね。
100メートルほどの岩場をゆっくり進んで
テトラポットの先頭まで辿り着いた。
海が、きらきらしている。
城山三郎が「黄金の海」と言いたくなったのもわかる。
とても、きらきらしている。
今日は、ここで、リルケを読みたかった。
本はもって来たけど、もう憶えている一節があった。
「在れよ、—ーーそして同時に非在の条件を知れ、
君の心の切々たる振動の限りない根拠を知れ、
この一度しかない存在に、あますなく振動をとげんがため。」
(リルケ)
海を渡る風が、移ろいゆくものへの哀歌のように、
波の音は、変わらず在り続けるものへの讃歌のように、
聴こえてきた。
江ノ島がぼうっと見える。
遠くも近くもなく、ちょうどそのくらいの所にある、という風に見える。
明日、3月10日渋谷・松濤サロンで行われる
チャリティーコンサートの演奏予定曲目の一部を発表します。
Earth~ this beautiful planet
Pray Song
Approach to shine
Waltz for Debby
Sakura
悠久の路
Traumerei (トロイメライ)
Silver Moon
他
*順不同、ふとしたきっかけで変更になることもあります。
トリオメンバー
piano Akiko Grace
bass Keisuke Torigoe
drums Tappy Iwase
そして。。
インディアンフルート奏者のMark Akixa(マーク・アキクサ)
さんが駆けつけてくれることになりました。何曲か共演します。
インディアンフルートは、北米ネイティブ・アメリカンの
カルロス・ナカイという人が世界中に広めた、主に祭祀のために
用いる木製の笛なんですって。インディアン・フルート初共演です。
それでは会場でお会いしましょう。
3人のピアニスト、3台のスタインウェイによる
「ピアノキューブ」、今年ももうすぐ公演です。
メンバーはピアニスターHiroshiさんに、今回新しく
谷真人さんが加わりました。
私はジャズ代表で参加してます。
ピアニスト同士って、普段中々顔会わせることがないから、
こう云う機会に、3人3様のピアノ観を交換できておもしろいよ。
ソロやトリオやデュオと、色々な組み合わせでお送りします。
3月6日(土)会場は東京・太田区民ホール・アプリコです。
See you soon!
↓こうやって3台並べてリハーサルしてます。
