ポリフォニック
ジャズのスタイルのひとつに、゛フリー゛というものがある。
様式と呼ばれるほどにまだ形骸化されてはいないけれども、固定的な音楽的方向性をイメージさせるだけの強いムーヴメントがそこにはあった。
自由、と秩序、の狭間で、音楽家の真の哲学や姿勢が露呈する。
磯山雅氏の、JSバッハに関する著作の中でこんなくだりを見つけた。
゛私見によればバッハにとっては数学的秩序の探究こそ、自由への挑戦そのものであった。(中略)本当の自由とは、多元的価値を許容するものでなくてはならない。(中略)人間に許される自由とは、本質的にポリフォニックな性質のものでなくてはならないのだ゛
著者にとって渾身のくだりか。いい得て妙だと思った。

